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0からのスタートだった。UNICORNのブランド広告領域、立ち上げから現在まで - 薄井一高 -

UNICORNは2019年より、グループ会社である株式会社アドウェイズと共同で、ブランド広告主(グローバルに展開している大手企業)向けの広告運用事業に取り組んでいます。

着手してから約3年が経過し、チームの規模や事業領域は大きく拡大。現在は多数のブランド広告主さまのインターネットマーケティング事業を支援させていただくこととなりました。

今回フォーカスするのは、このチームを牽引しているメンバーである、薄井一高。彼はどのような点にUNICORNの魅力を感じ、共同でチャレンジを行なってきたのでしょうか。

自身のキャリアを振り返りながら、仕事への向き合い方、価値観、そしてこれからの展望を探っていきます。

Eコマース領域に携わりたいという明確な目標を持って入社

はじめまして、アドウェイズの薄井です。

現在私は、アドウェイズ・ブランドマーケティングディビジョンにて、UNICORNのブランド広告領域事業を担当しています。

チームが発足してからおよそ3年。ありがたいことに今日では多くのブランド広告主の皆さまに私たちの事業を評価いただき、そして微力ながらも結果を出し続けることができています。これもひとえに、ステークホルダーの皆さまの大きなご協力があったからこそです。

とはいえ、数年前までは自分がブランド広告領域事業に取り組むなんて、ましてやアドウェイズグループがそんな事業を展開していくなんて、夢にも思いませんでした。

アドウェイズに新卒で入社をしたのは、2010年の春のことです。入社を決めた大きなきっかけは、この会社なら「自分のやりたいことを叶えることができる」と思ったからでした。

当時はデジタル広告市場が大きく成長していた時代。「将来は成長産業で働きたい」と考えていた自分にとって、この業界はうってつけの環境だったのです。

またその頃、私はアパレル店員のアルバイトにも勤しんでおり、その中で「Eコマース領域が大きく伸長していくだろう」「そういった仕事にも関わりたい」とも考えていました。

そのため就活時には、その両者を実現できそうな企業を探すことになります。今思うと、ただの大学生にしては、やりたいことが明確化されていた方でしたね(笑)。

アドウェイズはそんな自分のやりたいことを理解してくれ、また入社されたらぜひ取り組んでください」と背中を押してくれた企業でした。そして結果的に、入社をしてから2年目には、Eコマース領域の事業を先輩と一緒に立ち上げさせてもらえることになったんです。

ありがたいことに、なんとかこの新規事業は順調に拡大させることができ、また会社から求められる予算の達成もクリアし続けることができていました。やりたいことが叶えられ、この仕事は自分にとって天職かもしれないと思っていたほどです。

ただ、もちろん壁にぶつかったことは多々ありました。特に、マネジメントについてはとても苦労、いや、“大きな反省”をしたんです。

マネジメントの失敗から学んだ大切なこと

当時の自分は、簡単にいうと、とても“尖って”いました。部下に対する態度が大きかったり、自分の考えを押し付けていたり、はたまた「忙しいから話しかけるな」といったオーラを出していたり……。つまり、典型的にやってはいけないマネジメントをしてしまっていたんですね。

そしてある時、部下の一人にこう言われました。

「薄井さん、現状、メンバーは誰も同じ方向を向いていません。一体感が0のままでは、チームの成長も止まってしまいます。このままのやり方を続けるのは、良くないのではないでしょうか」と。

マネージメントはうまくできている、そう思っていた私にとって、これは衝撃的な出来事でした。ただこの時、部下の言葉に対して何も反発できなかったのは、全くもってその通りだったからでしょう。

考えてみると確かに、自分は“チーム”として動くことができていませんでした。「どうしてみんな自分と同じレベルで仕事ができないのか」「自分の言うことだけを聞いていれば結果は出るだろう」などと、自分本位で仕事を行なっており、チームメンバーのことを何も考えていなかったのです。

つまり、事業拡大が鈍化し、メンバーは成長しない……そんな悲惨な状況が、実は目の前に見えていたのでした。私は「そうだったのか」と合点がいき、チームとして当たり前のことができていなかった、すぐに変えなければと、猛省をすることになります。そして、こんなことを言わせてしまったメンバーに対して、「とても申し訳なかった」と正直に伝えたのでした。

それからの私は、これまで取り組んできたマネジメント方法を0から見直し始めます。自分の考えを押し付けるのではなく、現場の意見を聞くようにしたり、困っていそうなメンバーに対して積極的に話しかけにいったり……。ひいては、“寄り添うマネージメント”を行なっていったのでした。

その後、チームには、わかりやすいほど多くの変化が現れていきます。ひとつに、雰囲気が明るくなり、発言が増えたこと。また、報・連・相がきちんと行なわれるようになり、業務上のミスが大きく減ったこと。そして仕事上の相談はもちろん、メンバーからプライベートの相談までされるようになったこと。

当然、これらの変化は業績や生産性にも大きな影響を及ぼしました。マネジメントの仕組みを変えてからチームはさらに大きく成長し、アドウェイズ全グループの中で、当時トップ2になるまでの業績を上げることができたんです。

長くなってしまいましたが、この一連の流れは、自分がアドウェイズに入社をして得られた、大きな経験の一つです。

私は気付かないうちに「自分のやりたいことを叶えたい」という、自分本位な考え方を押し通し続けていました。会社に属する以上、結果を出していくにはチームや組織の力が必要不可欠であるのにも関わらず。

この学びは、現在でも強く意識し、マネジメント業務に生かし続けています。あんなに自分本位だった私が、今では「チームのやりたいことを叶えるためにはどうすべきか」を、優先して考えられるようになったんですから。当時と比べると、少しは成長できたのかもしれませんね(笑)。

ブランド広告領域の一筋の光が「UNICORN」だった

2019年の春、アドウェイズは新しく、ブランド広告領域に対しての事業を立ち上げました。

これまでのアドウェイズの主要事業は、大きく分けると自社の広告サービスを展開するアドプラットフォーム事業、そして国内海外のアプリクライアントをはじめとした代理店事業の二つでしたが、ブランド広告領域事業は、アドウェイズ第三の軸となる事業として動き始めたのです。

その中で自分は、チームを牽引する立場の一人として選ばれることになりました。Eコマース領域に携わってから約8年が経過し「新しいチャレンジをしてみたい」と考えていたタイミングだったため、是非と承諾をしたのです。

しかし当時は会社としても、もちろん自分としても、ブランド広告領域は未経験のジャンルでした。今だから言えることですが、社内からも「アドウェイズがこの分野で成功するのは難しいのではないか」と思われていたほどです後発も後発であり、知見も少なく、どこから手をつけて良いかも不透明だったのですから。

しかし、一筋の光はありました。それは、UNICORNです。

当時のUNICORNは成長過程であり、事業規模は決して大きいわけではありませんでした。しかし、プロダクト自体はとても魅力的であり、価値のあるものだった。私たちはそんなUNICORNを世の中のブランド企業に認知・利用してもらうため、グループを跨ぎ、協力して動き出すことを決めたのです。

ただそれは、とても地道な作業でした。コネクションがなかったため、国内で開かれるマーケティングカンファレンスに幾度となく参加をし、ひたすら提案を行なっていく……。決して大きな起爆剤はなく、着実に実績を伸ばしていくことを続けていったのです。

そんな地道なチャレンジとはいえ、私たちは“スピード感”は絶対に崩さないようにしていました。例えば、一つの提案が通らなかったとしても、次へ、次と、流れを止めないように動き続けていったんです。

もちろん、自分も率先し、プレイヤーとして現場に立っていきました。そこで得られた成功事例をメンバーに共有し、チームを成長させていく。この流れが功を奏し、徐々に結果につながっていったのでした。

そんな成果が出始めたタイミングで、私たちにとって大きな契機がありました。2019年の秋、アドウェイズグループは博報堂DYメディアパートナーズと資本業務提携を行ったのです。

これにより、私たちは博報堂DYメディアパートナーズと協力をし、事業戦略を練っていくことになります。博報堂DYメディアパートナーズのクライアントに対して営業を強化し、これまで以上に実績を作っていく。結果を出し続けることで、これまでのクライアントにさらなる提案も行いやすくなる。相乗効果もあり、今まで培ってきた積み重ねが、やっと実ったように感じられました。

UNICORNに感じている可能性について

前述した通り、当時のUNICORNは成長過程であり、事業規模は決して大きいわけではありませんでした。広告配信プラットフォームとしてはとても後発のプロダクトであり、当時はアドウェイズ社内においても「なぜ今DSPなのか?」などと、懐疑的な目を向けられていたこともあったと思います。

私たちはそんなUNICORNに、どのような可能性を感じたのでしょうか。

一つ目に、広告配信のパフォーマンス力が挙げられます。例えばブランド広告領域で主要となる動画広告を配信した場合、UNICORNの機械学習や配信最適化の効果はとても高く、他の広告サービスと比較しても動画の視聴完了単価が低かったのです。

ブランド広告領域を拡大していくうえでは、動画広告の提案は避けて通れないと考えていたため、これほどのパフォーマンスを出すことのできるUNICORNに、私たちは強く可能性を感じたのです。

二つ目は、開発力の高さと柔軟性です。開発メンバーは、技術力が高いということはもちろん、私たち営業側のアイデアにも耳を傾けてくれ、提案にも真摯に向き合ってくれるんです。例えば私たちが「ブランド広告主にとってUNICORNにこんな機能があった方が良い」と伝えると、びっくりするほどの早さで、機能がアップデートされていく。これは、組織体制が整っているからこそできることでしょう。

これらの点を踏まえ、私たちはUNICORNが今後大きく成長していくと確信をしたのでした。結果として、今日では多くのブランド広告主の皆さんに私たちの事業を評価いただき、そして微力ながらも結果を出し続けることができています。もちろん、クライアントの皆さまも、UNICORNの可能性を信じてくれていたからこそでしょう。これまで地道な努力を続けてきて、本当に良かったなと感じています。

これからのチームの展望と目指している姿

2022年現在、ブランド広告領域はある程度の実績を作り続けることができ、メンバーも少しずつ増え、社内外からも評価をいただくことができています。

とはいえ、そんな現状に甘んじることなく、私たちは今後さらに大きなチャレンジをしていきたいとも考えています。

一体、どんなチャレンジなのか。それは、ブランド広告領域において、UNICORNというポジションを確立させていくことです。少し強気な姿勢に見えるかもしれませんが、それができる可能性をこのチーム・プロダクトは持っていると思っているんですよね。

なお、具体的には、次の3つの軸を意識していきたいと考えています。

・独自のコンテキスト解析技術を応用し、広告配信〜マーケティングデータへの活用。

・昨今、出稿が増えている「ゲーム内広告」に対し、独自の優位性を作る。

・インタラクティブアド、XR領域などの“最先端のクリエイティブ”を、さらに成長させていく。

そしてこれらに加え、さらに私たちブランド広告領域ならではのアイデアやビジネスを用いて、UNICORNのポジションを確立していく。

ブランド広告領域チームが立ち上がった頃は、とにかく目の前のことで一杯だったため、このような大きなチャレンジを、具体的に行なっていくとは夢にも思いませんでした。ただ、このチームとプロダクトがあれば、絶対に叶えられると、今では思っているんです。

またもちろん、組織としても、さらに強く大きくしていきたいと考えています。

仮に今後、新しくメンバーがたくさんジョインをしてきても、メンバーそれぞれが自分のミッションにコミットしていけるような文化を、組織としてきちんと作っていきたいと思っているんです。

たとえ、後発でも市場にインパクトを出していく。そのようなマインドを持って、チーム一体となって共通のゴールに向かって走っていく。こうした思いを全員が持ち、チームのみんなが自分たちのことを、周りに自慢できるような環境にしていくことができると嬉しいですね。


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