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【イベントレポート】アドウェイズ岡村社長に物申す!元アドウェイズ社員たちの本音トーク in Clubhouse

一度入社したアドウェイズを離れたものの、子会社であるUNICORNに再度集結しつつある元社員たち。なぜ、彼らは一度アドウェイズグループを退職したのちに子会社のUNICORNにジョインすることを決めたのか?実質、“出戻り”という形を、企業はどう受け止めるべきなのか?

UNICORNの親会社であるアドウェイズの岡村社長をゲストに招き、昨今流行中のClubhouseにて、出戻り社員との公開対談を開催しました。本日はその模様をレポートいたします。

※スピーカー全員の許諾を得た上で記事化しています

<モデレーター>
山田翔 / UNICORN CEO(以下、やましょー)
<ゲスト>
岡村陽久 /アドウェイズ 代表取締役社長(以下、岡村)
<スピーカー>
Keunwoo Kim /UNICORN Senior Marketing Consultant / Marketer(以下、キム)
太田誠 /UNICORN Senior Business Strategist(以下、太田)
須藤 恵輔 /UNICORN Senior Marketing Consultant(以下、須藤)

なぜ、一度退職した会社のグループに戻ろうと思ったのか?

やましょー:本日モデレーターを務めせていただきます、やましょーです。アドウェイズの取締役をやりながらUNICORNのCEOを務めています。本日はUNICORNの企画ではありますが、岡村さんと同じ経営者の立場として、一度退職した皆さんの声を真摯に受け止めようと思っています。どうぞよろしくお願いします。

岡村:アドウェイズ代表の岡村です。今日はてっきり普通の取材だと思っていたら、Clubhouseでの収録と先ほど聞いてびっくりしています。どうぞよろしくお願いします。

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やましょー:ではまず最初に聞きたいんですが、本日スピーカーとして来ていただいている皆さんはアドウェイズ への在籍期間が長くてそれなりに活躍していたはずですよね。なのに、そもそもなんでアドウェイズを一度辞めたのか、というのを聞いていきたいと思います。

太田:僕は、2012年にアドウェイズ に新卒入社し、2015年末頃に辞めてDSPの会社に転職しました。その後、2019年にグループ会社であるUNICORNに戻ってきて、今は営業統括として動いています。新卒の頃からスマホ広告の事業に携わっていましたが、Appleの規約変更等があって不安を感じたタイミングで転職を考えました。アドウェイズが戦っていない領域でより自分の経験を積んでいきたいと思ったのがきっかけですね。(以下記事参照)

キム:私はアドウェイズで5年勤めて、一度外に出たあと、2020年5月に戻ってきて現在はマーケティングを主に担当しています。

転職理由としては2つあって、ひとつはマーケティングにより向き合ってスキルや経験を深掘りたいと思ったこと。もうひとつは新規事業をやっていたときに少しスネた感情を持ってしまったというのがあります(笑)。 自分は会社に対して新しい武器を作って貢献したいという気持ちが強くあるのに、会社からは長いスパンで見てもらえていないと感じてしまったんですよね。

やましょー:ちなみに当時の上司は僕なので、僕が要因で辞めてしまったということなんですよ(笑)。上司のせいで辞めてしまうこともあるという事例ですね。では最後に、須藤くんはいかがですか。

須藤:僕は、2007年に新卒でアドウェイズに入社して、11年働いたあと2018年にメディア事業会社へと転職。2020年12月にUNICORNに戻ってきました。

転職の軸は僕も2つあります。まず、お客様に提供できるマーケティング領域をより広げたいという思いが一つ。あとは、自分が会社を抜けることで若手メンバーの活躍環境をもっと作れるのではないかと思ったのが二つ目。その上で、新しい環境でプレッシャーを感じて、自分自身も頑張りたいなって思ったんです。

やましょー:皆さんの話を聞いていると、会社がめっちゃ嫌いになったとか、何か事件があって退職したというよりは、キャリアアップや変化を求めて外に出ていますよね。

岡村:そうそう。それに3人とも会社ですごく評価されていたじゃないですか。なので次のステップを会社が用意できなかったのは反省点ですね。結果として、他社の力を借りて機会を提供し、成長して戻ってきてくれたんだなと。

一度辞めていった人たちのことを会社はどう思っているのか?

やましょー:会社によっては、辞めた人には今後あまり関わらない、という考え方もあると思うんですけど、岡村さんは実際のところどう思っているんですか?

岡村:辞めた社員も、今の社員も俺の中ではほぼ一緒なんだよね。たとえば、須藤くんが辞めたあとに、「岡村さん、連帯保証人になってくださいよ」と言ってきたら「全然いいよ」と言うつもりだったし。

やましょー:逆に、そんなに思いがあるのに辞められてしまうのって悲しくないですか?

岡村:もちろん毎回悲しいよ。特に、2007年の新卒社員が、数年前に4人くらい同時に一気に辞めたときは本当に悲しかったな。その時は退職禁止令を出そうと思ったくらいだね。

やましょー:法律的には無理ですけどね(笑)。でも中核を担っている社員が一気に辞めるのは、会社にとって本当に大打撃ですよね。

「出戻り」に対してどんな印象を抱いている?

やましょー:一度辞めたグループ会社に戻るときに、後ろめたい気持ちとかは何かありましたか?

太田:僕は正直、あまり出戻りに対して好印象はなかったんですよね。でも、やっぱり自分がやりたいと思っていることと、UNICORNの事業の方向性が一致していたというのが大きかったです。

キム:僕は逆に、出戻りに対して悪い印象はなかったですね。アドウェイズでは元々、“出戻りは5回までOKだよ”という話を岡村さんがしていて、そういう潜在意識があったので。また、自分にとって戦友のような仲間と、いつかはまた一緒に仕事をしたいという思いがどこかにずっとありました。3年くらい離れてはいたものの、お互い連絡をとったりしていたんです。あと海外事業に携わっていたので、もう一度日本においてしっかり爪痕を残したいという思いが強かったですね。

須藤:僕も”出戻った”という感覚はあまりなくて。でも外に出た経験はすごく大きかったなと思ってます。外に出て経験をすることで、デジタル広告への課題意識を改めて感じるようになって、それに取り組んでいるのがたまたまUNICORNだったんです。そして、それを「誰とやるか」ということのもとても大事だと思っていて、そういう意味でアドウェイズは「人」という部分をとても大事に捉えている会社だと改めて思ったんですよね。

やましょー:実は僕も「戻っておいでよ」と強く誘うことは実はあまりしていなくて。飲みに行って、最近どうなの? という話を聞かれたときに食い気味に3割増しくらいで「UNICORN調子いいんだよね!」という話をするようにはしてましたけど(笑)。

岡村さん:ガハハハ(笑)

やましょー:岡村さん、笑いすぎです。でも、もちろん嘘は言ってないですし、そういう話をしていると、風の噂で他の社員を通して話がもらえるるようになってくるんです。そうして、どんどんUNICORNに元社員が集まるようになってきたというのはあるかもしれないですね。

ちなみに戻ってくるときに、みなさんは他の会社の転職活動ってしてましたか?

須藤:僕は転職活動をがっつりしていたので、色々な会社を聞いたうえで事業軸でUNICORNを検討して選んだ形でした。

太田:僕も他の会社も見ていました。でも転職って相当体力を使うので、プロダクトの将来性と、仲の良いメンバーがいたので、変なストレスがない状態で自身のパフォーマンスが出せるならUNICORNが一番やりやすいだろうな、というのは大きかったですね。

やましょー:働くイメージがつきやすい、裏取りをしやすいというのは確かに大きいでしょうね。会社として考えても、僕たちの事業や文化を知っている人たちと一緒に仕事ができるっていうのは本当に大きいと思うんです。

これまでは意識的にやっていませんでしたが、経営者としては、辞めた人リストをちゃんと持って、どうやったら戻ってきてもらえるかを考えるってのをちゃんとやったほうがいいんじゃないかと改めて思いました。あとは「調子がいいよ」っていうのをちゃんと発信するというのはやはり大事ですね(笑)。

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▲最近、Clubhouseにハマっている岡村に対して鋭いツッコミを入れる、アドウェイズ 次期代表取締役社長(2021年7月1日付け)のやましょー

やましょー:今の時代、大事なのはなんのために事業をやっているのか、という”社会的意義”ですからね。皆さん、ひたすら数字を作るキャリアを歩んできていると思うんですが、どこかで疲れちゃうところがあると思うので、なんのために事業やっているのかは結構大事だと思うんです。


岡村:今UNICORNにいるメンバーは、半分くらいがアドウェイズグループに戻ってきてくれたメンバーだよね?

やましょー:そうなんですよ。でも逆のパターンもあって、UNICORNではうまく機会を与えきれなかったけど、本社に行ってイキイキとして活躍している人もいますよね。グループ内で“機会を最大化”することが出来ている良い例だなと思います。

いい話ばかりしてポジショントークみたいになってきたので……話を変えますが、ぶっちゃけ戻ってきてみて、あれ思ってたのと違うなって思ったことなどはありますか?

太田:それで言うと、入社した初日に僕のPCがなかったことですかね(笑)。

やましょー:あ〜僕が納得いく環境でみんなに働いてもらいたいので、UNICORNでは僕が自らPCの手配をしているんですが、正直その時は忘れていました、すいません(笑)。

キム:逆に僕の場合は、軽井沢の自宅までやましょーが車を飛ばしてPCを届けてきてくれましたよ。

やましょー:経営者は、一度失敗したらそれを糧にして前に進まなければいけないですからね(笑)。

太田:他にも色々と整っていない状況だったので、チャンスでしかない、と思って自分で動くようにはなりました。

やましょー:結果、その年に全社のMVP取ったもんね。

一度辞めた社員に戻ってきてもらうために会社や組織はどうあるべき?

やましょー:これは岡村さんに聞きたいんですが、僕がたとえばアドウェイズの外に出て別の会社をつくり、そこに元アドウェイズ社員をどんどん入れていったらどう思いますか?

岡村:難しい質問だね。まず前提として、やましょーがアドウェイズから離れるということが納得いかないと思うけど、それを置いて考えればもちろん嬉しいと思うよ。

実際に、元アドウェイズ社員が立ち上げた「Wano」という会社があって、資本関係はないんだけど、そこに元社員が行ったという話を聞いたらそれは嬉しいもんね。

やましょー:僕は、誰か社員が戻ってくるとき、必ず岡村さんに報告するんですけど、今ここにいる社員たちが戻ってくることを伝えたときは岡村さんめちゃめちゃ喜んでましたよね。

岡村:もちろん、どんな社員でも入社してくれたら嬉しいんだけど、この3名が戻ってきたときは10名くらい一気に入ったくらいの気持ちだったんだよね。そもそもこういう優秀な社員が戻ってきたというだけでも嬉しいし、ちょっと認めてもらえたっていう感じがするじゃないですか。

やましょー:あとは単純に出戻り歓迎!何回までOK!って言っておしまいではなくて、アドウェイズグループとしても色んな事業やUNICORNのような子会社をつくり、戻ってきやすい受け皿を作っておくっていうのは意味があるんだろうなって思いますよね。

会社として”機会の最大化”をどのように実現していくべきか?

やましょー:ここまで話を聞いてきて思うのは、やはり新卒で会社に入ると、3~4年で違う会社を見てみたくなったりするし、逆に外に出て気づくこともある。それならばグループ会社内で異動させる機会を作ったり、キャリア形成を目的とした出向をさせてあげたほうが、お互いにとってハッピーになるのかもしれないですよね。

岡村:そうなんだよね。アドウェイズも決してまだまだ完壁な会社ではないですし。実力がついてきた時に、さらに成長できることもあればそれが出来ないこともあるかもしれない。その時に辞めてしまうくらいなら、他の部署や会社で2〜3年ほどチャレンジをして戻ってくる流れがあってもいいのではと思うね。

やましょー:こちらから提供するとそれは「機会」になるけど、なにもしないとマイナスな思いを持って転職をしてしまうかもしれないですからね。たとえば、グッドパッチさんとやっているようなデザイナー留職の取り組みがそれで。自社で提供できる機会と、外と連携できる提供できる機会を理解して、成長環境を用意してあげるというのはすごく大事なことだなと思っています。

須藤:外に出て経験できたからこそ、より今の場所で頑張りたいと思えているというのは僕も強く感じていますね。

やましょー:ありがたいです。あと一回辞めた人に戻ってきてもらうと、意外と気づけていない自分たちの良いところ、悪いところを教えてもらえるっていうのもすごく良いことのひとつですよね。

本日のまとめと教訓

やましょー:今日の狙いは、聞いてくれている方が会社経営やマネジメントにおいて、少しでも気づきがあればいいなというのがひとつ。あとはもし聞いてくれてる元アドウェイズ 社員がいて戻りたいな〜という人がいたらぜひ連絡してほしいですね(笑)。

岡村:今日話を聞いて、一回辞めた社員が戻ってくることはやっぱりうれしいことだなと感じたし、機会を提供できないと優秀な社員は辞めてしまうんだなって改めて思ったね。

やましょー:アドウェイズグループは今「人と機械の共生」という経営方針を掲げていますが、次は「機会の最大化」というのがとても大事なキーワードになると思っています。そういうところを意識した経営をしていかなければならないですね。そして、できるだけ人を送り出す勇気を持つ。そうして機会を提供すると、結果最後返ってくるのではないかなと思いました。

では、最後、太田くん締めてもらっていいですか?

太田:そういうのやめません?(笑)

やましょー:人が辞めるのって、こういう些細なことだったりするので、皆さん気をつけましょう(笑)。

それでは、次はUNICORNに出戻ったけどやっぱり辞めたくなってきた社員が出た時に、またクラブハウスで配信したいと思います(笑)。本日はみなさん、ありがとうございました!


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