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【Apple Search Ads】ディープリンクのアップデート概要について

こんにちは。UNICORNでApple Search Adsを担当している西です。

2024年10月1日(米国太平洋夏時間)にApple Search Adsのディープリンク機能がアップデートされました。

今回のアップデートによって、アプリ内の特定のページに簡単に誘導できるだけでなく、アプリの深い階層にある特定のセクションに誘導することが可能になりました。

アップデートされてから少し日が経っていますが、今回の変更点や使い方について共有させていただきます。

〇Apple Search Adsでもディープリンクでユーザー体験の最適化が可能に!

今回のアップデートにより、Todayタブ広告や検索結果広告にもディープリンクの設定ができるようになったことで、広告枠からアプリ内の特定のページに直接誘導が可能になります。

そもそもディープリンクは、特定のアプリ内のページや機能に直接アクセスするためのURLです。ユーザーが特定の商品名や機能に関連するキーワードを検索した場合、アプリ内のその機能に直接アクセスできるようになります。

▲左:ディープリンクを設定した検索結果広告枠/右:ディープリンク遷移後の画面

例えば、「植物 配達」と検索し、検索結果広告のディープリンク経由でインストールをしたユーザーに対して、アプリ立ち上げの際に植物を購入する画面を表示させることができます。

「VOD」や「漫画」などの多くの作品があるようなケースでは、特定の作品のカスタムプロダクトページを用意し、ディープリンクを設定することで、Todayタブ広告や検索結果広告から特定の作品へ直接誘導するという活用ができます。

▲ディープリンク導入前と導入後

ディープリンクを設定していない場合、Todayタブ広告や検索結果広告経由で初めてアプリをインストールすると、アプリトップページへ遷移させるのが一般的です。

そのため、ユーザーはクリエイティブ面で特定の作品が気になってインストールしたとしても、インストール後にアプリ内検索をして気になった作品を検索する必要があります。

このインストール後に探すフローは、ユーザーにとってはストレスですよね。

ですが、ディープリンクを活用すれば、ユーザーの「インストール後の探す工数」をカットし、気になっていた作品へすぐに遷移させることができます。

〇ユーザー体験の最適化により広告や収益面においてシナジー効果が期待できる

ユーザー体験の最適化でインストール後のストレスやギャップを軽減することは、広告効果や最終的な収益にもよい影響を与える可能性があります。

広告タップからアプリ内ページへの遷移がスムーズになり、インストール後に気になった作品や商品の詳細をすぐに確認して購入し、機能を使うことができるからです。

検索結果広告の場合、ユーザーが検索したキーワードに応じて、関連性の高いページへ直接誘導することもできるため、広告効果の改善につながる可能性もあるでしょう。

〇ディープリンクの設定方法

では、ディープリンクはどのように設定するのでしょうか。

設定方法はとても簡単で、App Store Connect上から、カスタムプロダクトページにディープリンクを追加するだけです。

カスタムプロダクトページさえ承認されれば、Apple Search Adsアカウントで自動的に反映され、Todayタブ広告や検索結果広告で利用可能になります。

また、ユニバーサルリンクや、アプリ側で認識される任意のカスタムURLもディープリンクとして設定可能です。

◯ご利用時の注意点

ディープリンクを利用する上で注意するべきことが3点あります。

・対応のデバイスはiOS18以降を搭載したデバイスのみ

ディープリンクは、iOS 18以降およびiPadOS 18以降のデバイスで利用可能で、ユーザーがアプリをインストール済みでも、まだインストールしていない場合でも対応しています。

これ以前のバージョンを使用しているユーザーは、通常のカスタムプロダクトページに誘導されますが、ディープリンクは機能しません。

・カスタムプロダクトページを準備する必要がある

ディープリンクは、特定のアプリ内ページや機能へ遷移させるためのリンクであるため、カスタムプロダクトページを準備する必要があります。

なお、Apple Search Adsでカスタムプロダクトページを設定できるのは、現在Todayタブ広告と検索結果広告のみです。

・ターゲティングは設定しない

広くユーザーにアプローチする際には考慮すべき重要なポイントになります。

ターゲティングによって表示される広告内容が限定されるため、アプリ内の特定のページへの誘導が制限される可能性があるからです。

年齢や性別など、ユーザー属性に基づくターゲティングを広告グループレベルで適用している場合、ディープリンクは無効になるため、注意しましょう。

◯ 今後どのような使い方ができそうか

ディープリンクは、今後の広告戦略において非常に重要な役割を担うと考えております。

例えば、新商品の紹介やセール情報、特定の機能の利用促進など、ユーザーの関心を引くページに迅速にアクセスさせるための手段として活用できるでしょう。

例えば、ジャンル毎で以下のような使い分けができるかもしれません。

<音楽アプリ>
・フェスに合わせ、出演アーティストの楽曲を集めたプレイリストの特集ページへ誘導する

<マンガ>
・実写映画化のPRに合わせ、作品の試し読みができるページへ誘導する

<EC系>
・クリスマス特集や新生活応援特集など、時期に合わせた特集ページへ誘導する

特に、アプリ内の深い機能や特定のページに素早く誘導することで、ユーザーの利便性を向上させ、コンバージョン率を高めることが期待できます。

また、ディープリンクを使うことで、新規ユーザーの初期体験の改善にも役立ちます。

例えば、アプリをダウンロードしたばかりのユーザーが、初回起動時に迷わず特定の機能にアクセスできるよう、適切なページに誘導することが可能です。

このように、ディープリンクは既存ユーザーと新規ユーザーの両方に対して有効に活用できるツールです。

今後の広告運用において、ディープリンクは不可欠な要素となり、ユーザーのアプリ内行動に貢献できますので、ぜひディープリンクをお試しください。

最後に、今回のアップデートに関するヘルプページもApple Search Adsより用意されておりますので、より詳細の内容を確認されたい場合は、以下のページの内容も参照いただければと思います。

Apple Search Ads「広告プレースメントのオプション」で詳細を確認する

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