こんにちは、UNICORNの横山です。

UNICORNでは、Apple Search Adsの最適化配信のスキームを提供し始めて以降、これまでに100社以上のクライアント様の、400以上のApple Search Adsのキャンペーンを配信してまいりました。

取り扱ったアプリのジャンルは多岐に渡りますが、今回は特に「マンガアプリ」の事例にフォーカスをし、紹介していきたいと思います。

おかげさまでUNICORNは、現在もマンガアプリのキャンペーンを継続的に配信させていただいております。それらの事例をご紹介しつつ、マンガアプリにおけるApple Search Adsの状況や傾向についても触れていきたいと思います。

◼️マンガアプリの配信実績

こちらのアプリは、比較的高めに目標CPIを設定いただけているキャンペーンであり、その分最高配信金額も高くなっています。配信の内訳としては、ブランドワードの配信金額を一定割合に留めつつ、競合や一般ワードの拡大に注力をしながら配信を行いました。

こちらのアプリは、配信初期から比較的安価なCPIで獲得をしながら、一定の効果を維持しつつ、徐々に配信金額を増やしていくことに成功しています。加えて、ブランドワードはもちろん、漫画関連のビッグワードから競合アプリ関連ワード、アプリ独自のコンテンツに関連したロングテールワードまで、幅広いキーワードで配信と獲得をすることができています。

こちらのアプリは、月間の平均配信金額や最高配信金額は、他のアプリと比べて減少傾向にありますが、継続的に配信を行なう中で実績が伴ってきており、それにより予算および配信金額も徐々に伸びてきています。

◼️獲得実績キーワードの詳細

ここまでご紹介した実績は、それぞれ目標としているCPIや予算感などが異なりますが、各キャンペーンのキーワード単位の実績も鑑みて振り返ると、マンガジャンル独自の動向を確認することができましたので、改めてご紹介できればと思います。

UNICORNが配信実績を持つマンガアプリのキャンペーンのキーワードの中で、ブランドワードを除く非ブランドワードに絞り、CVを獲得したキーワードを分類し、各分類毎の獲得CV数の割合と、各分類毎のキーワード数の割合をグラフ化しました。

CV数の割合は、一般ワードからの獲得が最も多く、次いで類似アプリ/サービス関連ワードからの獲得が多く見られ、おおよそ2つのワードからの獲得であることがわかります。しかしこれらのワードは、人気が高く他の競合キャンペーンにも積極的に入札を行なっている可能性が高いため、競争率が高いワード群であると言えるでしょう。

競争率が高いため、配信単価および獲得単価は高くなる傾向にありますが、獲得数は見込めるため、マンガアプリのキャンペーンを配信しておく上では、可能な限り配信を行うべきキーワードと言えます。

一方で、CVが獲得できたキーワードの分類とその割合を見ると、類似アプリ/サービスの関連ワードが最も多く、次いで雑誌・作品関連のワードが多い結果となりました。ただし、残りの一般、その他ワードの割合は極端に低い割合ではないため、キーワードの数で見ると、CVが獲得できているキーワードの種類は比較的分散されているのがわかります。

◼️マンガアプリキャンペーンの特徴

雑誌・作品関連として分類したキーワード群は、マンガアプリならではの特徴です。現在大手マンガアプリで取り扱いがある作品は100万点以上と、膨大な数となっており、その分キーワードとしての拡大余地があると言えます。これらは、既存の雑誌や各アプリ内で取り扱われている漫画作品のタイトル名が主なキーワードとなっていますが、CV数の割合は多くないものの、作品のタイトルによっては注目度が上がり、検索ボリュームやインプレッション数が増加するタイミングがくる場合があります。その際は、獲得に対し大きく貢献する場合があるため、マンガアプリ特有のキーワードとして可能な限り配信できる状態を作っておくことが良いでしょう。また、取り扱い作品に合わせて、カスタムプロダクトページの機能を利用するなどの、アプリの訴求パターンを増やすことは、さらなる効果を生み出していくことにもつながります。注力されたい作品や、話題の作品などを取り扱いされる場合は、訴求面をうまく活用されることもおすすめします。

◼️競合サービス関連のキーワードについて

最も割合が多かった類似アプリ/サービスの関連ワードですが、人気のマンガアプリはもちろんのこと、Webのみで展開されている漫画コンテンツを扱うサービス名などでも獲得の実績がみられました。Webのみで展開されているサービスであったとしても、App Storeにて直接検索され、獲得までつながっているケースも見られるため、類似アプリのみならず漫画コンテンツを扱うサービス全般に目を向け、キーワードとして配信することをおすすめします。そうした積み重ねが、配信キーワードの幅を広げ、CV獲得を増やすことに寄与していくと私たちは考えています。

また、Apple Search Adsに出稿しているアプリ名関連ワードも、一般的には配信の単価が高く、獲得ボリュームも期待しづらいとされているキーワード群です。しかし、タイミングによってはまとまった獲得につながる場合があります。そのため、短期的にはあまり多くのCV数を獲得できていなかったとしても、継続して配信を続けることをおすすめします。なお、この傾向は自社のブランドワードに対し、一定のボリュームで配信を行うことへの必要性もうかがえます。なぜなら、入札に競合する他のキャンペーンも、類似アプリの関連ワードとして出稿をしている可能性が十分に考えられ、また他アプリへのユーザーの流出を防ぎ、ユーザー基盤を維持していくためにも重要なポイントであると言えるからです。

◼️マンガアプリの配信戦略

マンガのジャンルにおいては、1つのキーワードに対して積極的にApple Search Adsを活用しているキャンペーンの数が、他のジャンルに比べて少ない印象です。そのため、ビッグワードと呼ばれる人気のキーワードやダウンロード数が多いマンガアプリは、名称に関連したキーワードの競争率が高く、落札単価が高い傾向にあります。

これらのキーワードのみの配信は、採算が取れない可能性も時には出てくるでしょう。しかし、一部のビッグワードを可能な限り抑えつつ、より多くの類似サービスの関連ワードや、取り扱い作品の関連ワードを含めて展開、配信を行い、キャンペーン全体としての獲得単価を目標の獲得単価に合わせることができれば、CVのボリュームを担保する配信が可能になると私たちは考えています。

◼️マンガアプリとUNICORN

UNICORNの最適化配信は、このような時期的要因や競合の入札による外部要因などによる変動を捉え、設定した目標CPIに応じて適切な入札をかけるべく、日々調整を行っています。また、競争率の高いビッグワードが一時的に入札しやすくなった隙間のタイミングや、取り扱い作品の注目度が上がったタイミングなど、リアルタイムでは対応しきれないような変動も自動で察知し、最適な入札を行うことで獲得の最大化を目指します。

人気のアプリジャンルであるマンガアプリのキャンペーンにおいて、このようなかたちでUNICORNの最適化がうまく活用されているケースを確認することができたのは、我々としても大変喜ばしいことです。このように私たちは、今後もUNICORNの強みを活かし、少しでも効果が高く効率的なアプリのプロモーションを実現し、広告主様の事業発展に貢献していきたいと思いま
す。

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