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建築業界の空間デザイナーが、初めてのWeb業界に飛び込んでみた経緯とこれから - 菊田綾希子 -

UNICORNで働く社員一人ひとりにフォーカスを当て、どんなキャリアを経て、いま何を信じて働いているのかを、それぞれの言葉で語ってもらう「Career Story」。

今回フォーカスをするのは、ブランド広告主(グローバルに展開している大手企業)向けのマーケティング支援チームでクリエイティブプランナーとして働く菊田綾希子
 
本記事では、彼女自身でキャリアを振り返りながら、仕事への向き合い方、価値観、そしてこれからの展望を語ります。


キャリアのスタートは、建築業界から

はじめまして、菊田です。現在は、ブランドマーケティングチームに所属し、UNICORNのインタラクティブ広告のプランナーを担当しています。

現職はキャリアとしては4社目なのですが、それ以前は、展示会の企業ブース等の企画・設計を行う空間デザインやセールスプロモーションを手がける会社に在籍しておりました。インターネット広告業界で働くようになったのはごく最近のことなので、現在もまだまだ慣れない環境で、てんやわんやの毎日を送っております。

私が新卒で入社した会社は、会社というより「デザイン事務所」という呼び方がふさわしい組織でした。高校生の頃から、建築やインテリアなど内装業界で働くことを夢見ていた私は、大学の建築学部で基礎を学んだのち、デザイン事務所で働くキャリアを選択しました。

ひとえに「建築」と言っても、業界や領域は幅広く、さまざまな職種が存在します。

建築士を目指していた私が興味を持ったのは、展示会やイベントなどの仮設建築の制作に携わるデザイナー。CADでの図面設計や3Dパース制作、グラフィック制作、ブース内の運営業務等を行いながら、日々経験を積んでいきました。

この会社では8年ほど働き、次の職場に移ることとなります。退職の決め手は、ワークライフバランスを見直したかったから。当時の私は、残業や深夜勤務が当たり前な環境で働いていたため、年齢を重ねていくうちに、働き方を見直したいと考えるようになったのです。と言いつつも、このデザイン事務所では、新卒時から多くの経験を積ませてもらい、とても感謝をしています(今でも皆さんと仲良くさせていただいています)。

▲当時の仲間とエコプロダクツに参加した時の一枚

次の会社では、店頭でのディスプレイをメインとしたセールスプロモーションのデザインを担当することになりました。前職での経験から、より日常目につくデザインに携わりたいと思い挑戦してみようと思ったことが、入社のきっかけです。

前職では経験できなかった領域にもトライしながら、一歩ずつステップアップすることを目指し、業務に向き合っていきました(残業や深夜勤務も少しは減りました)。

ここには5年ほど在籍したのち、より自分の働き方の幅を広げたいと思い、3度目の転職をすることを決めます。

新しく入社したのは、ラグジュアリーブランドやコスメブランドなどをメインの顧客とした、店頭ディスプレイを扱う外資系デザイン会社。世界20カ国以上に拠点があり、日本以外のグローバルな視点やデザインに触れられる外資系企業ならば、これまで以上に大きなチャレンジができそうだと考えたのでした。

コロナ禍に背中を押された、Web業界への転職

▲夏休みに行ったプーケットでトラと撮影した一枚

しかし、入社後すぐ、予想外の事態が起こったのでした。

私が入社したのは2019年の終わり。つまり、ちょうどコロナ禍に巻き込まれ、大きな影響を受けることになってしまったのです。

特にメインクライアントはコスメブランドがほとんどだったため、本当に大打撃で……。消費者に対し、店頭で商品のテクスチャーや質感をテスターをしてもらうことが物理的に不可能となったため、制作ディスプレイ規模の縮小や海外での制作展開が中止に。私もなかなかのショックを受け、こんなはずではなかったな〜と思いつつも、逆にこの機会に「Web業界に挑戦してみるのも良いかも」とも考え始めたのでした。

楽観的だなと思われるかもしれませんが、実を言うと、昨今のWebでの購買が当たり前になりつつある時代へ、コロナ禍がさらに追い風を吹かせているこの状況に対し、オフラインにおけるスキルしか持っていない私は、少し焦燥感を持っていたのです。

またその頃、仮想空間上でのバーチャルショッピングモールなど、消費者が実店舗に出向くことなく買い物体験ができるサービスが世の中に続々と登場し始め、もしかしたら私が培ってきたリアルな2Dや3Dにおけるデザインの技術も、応用すればこうした新しい世界でも活かすことができるかもしれないと考えるようになったのでした。

しかし、エージェントに紹介をしてもらった転職先の候補は、どれもこれも、事業内容がよくわからない企業ばかり。

アドウェイズもその一つで、はじめは正直どんなサービスを提供している会社なのか、さっぱり理解できなかったのでした(もちろん、私の知識不足のせいなのですが……)。ただ、せっかくなので話を聞いてみようと思い、面接の機会をいただくこととなったのです。

面接は、現マネージャーの前田さんや現上司の海老名さん、野田さんにしていただいたのですが、前田さんは「Webの知識は入社後に覚えられるので、今は無くても構いません。これまでの経験をWebでも活かしませんか」と私の不安な気持ちを汲み取って話してくださり、またアドウェイズにはARやVR、仮想空間などの新しい環境に挑戦できる土俵があることも教えてくれました。

▲2023年末、ブランドマーケティングチームの忘年会にて

面接後、結果的に私はアドウェイズに入社をすることになったのですが、入社をしたいと思った一番の決め手は、前田さんの「チームに対する想い」がとにかく熱いことでした。

さまざまな価値観を融合し、チームとして力をつけて、結果を出して行きたい。そうした溢れんばかりの熱量が、私に大きく響いたのです(前職は外資系でチームや組織というより個人パフォーマンス重視が多かったので、余計響いたのかもしれません)。

もちろん、入社をしてからも、その印象は変わりませんでした。前田さんの考え方はチームに根付いていると感じていますし、また例え、新卒社員でも、私のような業界未経験の人間でも、ベテランの知識豊富なマネージャーでも、それぞれが分け隔てなくリスペクトをし合い、価値観を尊重しながらチームとして先を見ている。その空気感はとても素敵だなあと日々感じながら、業務に向き合っています。

mmからpixelへ。とまどいながらも新鮮な日々


冒頭でも少しお話しさせていただきましたが、直近はまだまだ慣れない環境で、日々カルチャーショックを受けながら、広告の仕事と向き合っております。

入社をしてびっくりしたことを挙げるならば、例えば「広告クリエイティブの計測の仕組み」があります(たくさんあるのですがあえて絞るならば)。

クリエイティブを制作する際、KPIや、クリックコンバージョンを上げるため、さまざまな手段を加えていく必要があるのですが、これまでの私の仕事ではこうしたデータを伴う施策とは一切触れ合っていなかったため、自分が取り組んだ仕事が「数字」として返ってくるアクションに向き合うことが、初めてかつとても新鮮だったのです。

また、これはあるあるの話だとは思いますが、mmからpixelへ扱う単位が変わったことは、やはりというか、結構つまづいております。これも新鮮な気持ちになります(笑)。

今後は、前述したメタバースなどの仮想空間においてのチャレンジや、サイネージ広告においてのクリエイティブ制作など、新しい領域にも挑戦し、仕事の幅を広げて行きたいと感じています。チームとしては、前田さんがこれまで作ってきたチームの雰囲気を大切にしながら、少しでも自分のできることを増やし、組織に還元し、循環させ、さらに強くしていくことができればと思っています。

クリエイティビティを向上させるために大切なこと

ちなみに、アドウェイズに入社後、個人的な変化がありました。それは、「睡眠時間が増えたこと」です。

これまでの会社では、ワークライフバランスを犠牲にすることもあり、なかなか規則正しい生活リズムを送ることができていなかったのです。

しかし転職してからというもの、生活リズムを可視化するために5年以上装着していたスマートウォッチの数値が改善されていることに気づき、とても嬉しい気持ちになりました。日々、質の高い睡眠を心掛けたり、考えを整理するためにランニングの時間を確保したりもできています。

こうしたメリハリがある働き方は、心身の健康だけではなく、クリエイティビティの向上にも寄与するのかもしれません。おかげさまで、仕事への情熱も日々途切れず、向き合うことができています。

長くなりましたが、これからも、期待に応えるため、そして自分の可能性、チームの可能性を広げるため、頑張っていきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願い致します。


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