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調子に乗っていた自分が挫折したきっかけと、救ってくれた先輩について- 漆原渉

社会人には誰にも、頭が上がらない先輩がいる──

アドウェイズグループに入社して約10年。現在UNICORNのシニアコンサルタントとしてゲームやVODアプリを担当している漆原渉にとって、その頭が上がらない先輩が、UNICORNのCEOであるやましょーです。

一度は挫折しかけ、救ってもらった。そして、その恩返しをするためにUNICORNに加わった。そんな彼が、今どんな思いを持ち、UNICORNで働くのか。

新卒で入社してからこれまでのキャリア、そして現在の心境を自身のことばで紐解いていきます。


“やましょーさん”と歩んできた10年

UNICORN株式会社のCEO、そして2021年7月には親会社のアドウェイズの社長にも就任する予定の人物といえば……そう、金髪がトレードマークの男性、“やましょー”さんです。

なぜ、自分のキャリアストーリーで初めにやましょーさんの話題を出したのか。それは、僕のキャリアを語る上で、“欠かせない存在”だからです。

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▲やましょーさん(写真右)とプライベートでの一枚

皆さんは20歳前後の時、どんな若者だったでしょうか。

自分は新社会人だった22歳当時、“オレはできる人間だ”と思っていたほど、調子に乗っていた若者でした。本当に“できる人間”であれば、少し調子に乗っていたくらいで何とも思われないでしょうが、しかし自分はその頃、決して非凡な人間ではなかったのです。

特に苦労をせず、推薦で大学に進学、運動もそれなりに得意であり、大学では多くの友人に恵まれ、就職活動につまずくこともなく、上場企業に入社。今考えると、“とてもぬるい人生”を送ってきていたなと感じます。

そんな調子に乗っていた当時の自分は、新卒の配属時に「せっかくなら一番勢いがある部署に行きたいな」と思い立ちます。2011年当時はスマートフォンの黎明期。アドウェイズで立ち上がったばかりのスマートフォン事業部は、これからの会社の軸になる事業を作っていくであろう、とても勢いのある部署でした。自分はそうした状況を知り、部署のマネージャに直談判をし、配属をしてもらったのです。

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▲内定のお祝いにアドウェイズ からもらった色紙

配属後は、皆さんのご想像通り……。そう、自分が過信していた力なんて、社会に出ればほんのちっぽけなものだったのでした。

当時のスマホ事業部は、現アドウェイズ取締役の野田さんがマネージャを務めており、そしてやましょーさんが現場を仕切るバイスマネージャを務めていました。要するに、自分の何十倍も仕事ができる人たちが、とても忙しく頑張っている状況。そんな環境の中で自分は社会人としてもあまりに未熟であることを知り、人生で初めて挫折を味わったのです。

簡単に言うと、いわゆる基本的な「報・連・相」すら、うまく行うことができなかった。特に“相談”は顕著であり……例えばどう動いて良いかわからない時、変なプライドが邪魔をして「わからない」と言えず、フリーズをしてしまう悪い癖があったのです。

しかしここに、とある救世主が現れます。挫折をして凹んで、なおかつ仕事もうまくできない。そんな自分を見捨てずに、厳しく指導をしてくれ、救ってくれたのが、やましょーさんだったのです。

二度目の直談判を経てUNICORNへ

やましょーさんのおかげで少しずつ仕事にも慣れ、社会人として自立できるようにもなった数年後、自分はいくつかの部署を渡り歩くことになります。

とある部署に在籍していた頃は、メンバーの中で一番の売上を作っていたこともありました。その時は「この会社ではもうやり切った。別の会社に移って活躍したい」とも思っていたほど。自分はまた、調子に乗り始めていたんですね(笑)

そんな時、やましょーさんがUNICORNを新しく立ち上げることを知ります。自分はその時、ハッと気が付くのでした。やましょーさんとは付き合いは長いけど、一緒に働いた期間はそう長くはなかった。だからまだ、やましょーさんに恩返しができていない、と。

仕事に慣れた頃は、やましょーさんと別の部署に配属されていたため「あいつ、できるようになったじゃん」と思ってもらったこともない。一年目は怒られてばかりだったので、ここで自分の力を改めて最大限発揮したい。すぐにやましょーさんに「一緒に働かせてほしい」と、会社に入って二度目の直談判をしに行ったのでした。

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▲UNICORNで一緒に働くメンバーたちとの一枚

現在は結果も出始めているUNICORNの事業ですが、それからの数年を振り返るとなかなか結果が出ず苦しい時期は何度もありました。しかし、悲観したことは一度もありません。

それは、とてもお世話になっている人が信じて作り、全力を注いでいるサービスだから。そしてもちろん、自分自身もUNICORNというサービスが作る結果を信じているから。

ちなみに、今のところやましょーさんから受けた恩に対して、全てリターンができているとは思っていません。いつかUNICORNが世界中の人たちに認知されるようなサービスになれば、やりきった感が出るかもしれませんが……。そこまではあまり調子に乗らないようにしていきたいですね(笑)

先輩から教わったことを、次の世代に繋げていく

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ここ数年、自分自身の中で、例えば「何かを新しく作りたい」「起業をしたい」などといった、個人的な野心は薄くなってきたと感じています。

そういう意味では今後は、周りのチームメンバーに求められることを、率先して行っていきたいと。その上で自分が得意なことをやり続けることができれば、一番楽しく仕事ができるのかなと思っています。

ちなみに今の新卒世代と自分は、歳がひと回り近く離れています。そのため、完全に同じ価値観を持つことは中々難しいことでしょう。ただ、意思や思いを最大限尊重しつつ、僕らが大事にしていることはしっかり伝える。もちろん価値観の押し付けはせず、多様性を受動できる組織でありたい。

そう感じるようになったのは、やましょーさんが作ってきた組織、考え、思いが、そうであったから。自分はやましょーさんから教わったことを、下の世代に伝えていく、そんな仕事も請け負いたいと思っています。

やましょーさんは2021年7月にアドウェイズの社長に就任する予定ではありますが、社長になったことでスタンスが変わったら僕はとてもショックを受けるでしょう(笑)

特に変わらず、キックボクシングやキャンプ、サウナなどに一緒に行ってくれたら嬉しいです。(怪我だけはお気をつけてください!)

気づけば、やましょーさんへのお手紙のようなストーリーになってしまいましたね。

これからもUNICORNをよろしくお願いいたします!


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