これまで培ってきた経験、価値観、カルチャーを信じ、その先のゴールに向かっていく - カジタ -
UNICORNはサービス開始以来、ユーザーに広告を「本当に価値のある情報」として認識してもらえるよう、さまざまなサービス・プロダクトを開発し、運用を行なっています。
その広告運用をより効果的に行うためには、プラットフォームの運用管理画面をわかりやすく設計することも大切なことのひとつ。新卒で入社をしたアドウェイズから異動し、2021年秋頃からUNICORNで働くカジタは、その管理画面のUI・UXデザインを担当する一人です。
今回は、彼女がこれまで歩んできた道と、これからUNICORNで取り組んでいきたいことを、本人の言葉で紐解いていきます。
仕事は自分の生き方のバランスを保たせてくれる存在
はじめまして。UNICORNでUI・UXデザイナーを担当しているカジタです。
このように自己紹介をすると「どうしてデザイナーという仕事をすることになったのか、続けてくることができたのか」と、これまでの経緯や理由を聞かれることがよくあります。
父親が彫刻の職人で、幼い頃から物づくりに触れてきたから。絵を描くことで自分を表現することが好きだったから。仕事を通じて自分自身の成長を感じられるから。答えは、このようにさまざまあります。
けれどその中でも特に大きな理由は、この仕事は、自分の生き方のバランスを保たせてくれる存在だからということ。
社会人になる前は、幼い頃からの「画家になりたい」という夢に向かって高校・大学とずっと絵を描いて生きていました。できれば、ずっとそうして生きていくことができればよかったのですが、大学3年生の終わり頃、卒業後に生きていくためには自分の力で、ある程度の収入を得なければならないことに気が付いたのです。結構ぼーっとしていたのです。
今思えば、YouTuberとして広告収入を得たり、自分でネットショップを持ったり、フリーランスとして働くなど、会社員にならなくても生活をする方法はたくさんあるかもしれません。しかし、7年前の自分は、生きていくためには就活をし、社会人として仕事をするしか、道はないと思っていました。いきなり自分の人生に舞い降りてきた“就活”という制度に、向きあわざるを得なかったんです。
就活を進めていくにあたり、自分のやりたいこと、得意なことは何かと振り返ったときに、私はやはり何かを作ったり表現することが合っているのではないかと考えました。そこで、デザイナーという職業を目指し、就活を始めたのです。
そして、そこから7年。現在でも「この仕事はやっぱり私にあっているな」と強く感じています。
もちろん、自分の持っているスキルを生かすことができる、デザインが好きという、そもそもの相性の良さもあると思います。しかし、7年間仕事を続けてこられたのは、決してそれだけではない気もしているんです。
私は、仕事以外にも人生においてやりたいことはたくさんあります。ちょっといい本を買ったり、個人で創作をして展示したり、友人や家族と過ごしたり……人生においてさまざまな「やりたいこと」がある中で、私にとって仕事はそのひとつなんです。
そのため、私は日々の生活において、“仕事だけ”に力を注いでいるわけではありません。ただ、生きる上で本当に多くの影響を与えてくれ、生活を支えてくれるのはこの「デザイナー」という仕事です。仕事をしているからこそ、仕事以外のことができているし、仕事から学ぶことが仕事以外のことにも生きている。大変なこともあれば嬉しいこともたくさんあるこの仕事が好きですし、だからこそ全力で向き合うこともできる。
つまり、自分の人生においての仕事とは、自分の生き方のバランスを保たせてくれる大切な存在なんです。そのためできる限り、長く続けていきたい、その中でまたさらに新しい可能性を探していきたい、と思っています。
ユーザー目線のデザインを学び、勉強会で得た成功体験
社会人になってからは、仕事に向き合う価値観が多々変化しました。一つに、クライアントのことを考える、ユーザーのことを考える“目線”がいかに大切であると気づかされたことです。
そういう気持ちの変化や姿勢、また社会人としてのマナーなどは、今でも日々先輩たちの背中を見ながら学び、また多くのことに気付かされています。
そして仕事を覚えてからは、デザインの分野にとどまらず、やりたいことを実現する機会も徐々に増えていきました。それは例えば、グループを巻き込んだ勉強会を開いたこと。2020年の夏頃、私は「ジェンダーと広告表現に関する勉強会」を開くことになったんです。
なぜテーマがジェンダーなのかというと、昨今、多様性溢れる時代に世の中が変化しているのにもかかわらず、広告表現としてそぐわないコンテンツを配信し、誰かを傷つけたりしてしまうことが多々見受けられているから。
とはいえ、いわゆる”炎上”してしまったコンテンツは、決してわざと作ったわけではなく、知識がなかっただけなのかもしれません。過去、私も意図をせず、そのような広告を作ってしまったこともあったかと思います。その点に対し、自分自身もっと学ぶべきだという反省と、広告業界に対する広告表現への危惧があったため、何かできないかと思い立ち、行動に移しました。
勉強会では、どのような表現を避けるべきか、なぜそうしてはいけないのか、構造的な問題は何かといった点を深掘り、講師の方と資料を作り講義を行いました。自分が先頭になりプロジェクトに取り組む経験は糧にもなり、また社員からも「勉強になった」という声をたくさんいただいたため、取り組んで良かったと思っています。
もともと、個人的に興味関心の深いトピックだということもありましたが、デザイナーとして「受け手がどう感じるか」といったユーザー目線を常に意識していく中で、今回のように知識を深めることが必要不可欠であると気づくことができたのではないかと思います。
こういった取り組みは一度で終わらせることはなく、さまざまな形で続けていきたいですね。
本音でコミュニケーションをとる大切さを知った“留職”経験
また2019年には、自分のスキルをさらに伸ばしていくため、UI/UX領域を得意とする企業・Goodpatch社に“短期間の留職”という形で働くこととなりました。その時はディレクターとして業務に慣れてきたタイミングであり、新しいことを勉強したいなと思っていた時期だったため、お誘いを受けて是非と承諾したんです。
とはいえ、UI/UXはその頃の自分は得意な領域ではありませんでした。広告のクリエイティブディレクションから、新サービスのグロースに関わる……そんな仕事はまったく未知の領域だったんです。
こうした業務を通じ、この“留職”の期間ではたくさんのスキルや知識を得ることができたのですが、もうひとつ私は大きな経験を得ることになります。それは、チームメンバーに対して本音でコミュニケーションを取ることが、いかに重要かについてです。
アドウェイズで働いていた時は、周りはみんな慣れ親しんでいるメンバーたち。そのため自分が抱えている不安や思っていることなどを、あまり気にせず表現することができていました。しかし新しい環境では、周囲に気を遣ってしまったり、知らないことに対して臆病になってしまったりなど、コミュニケーションを上手く取ることができなくなっていたんです。そのためこの時は、抱えているプロジェクトを自分だけでなんとかしようと考えたり、他のメンバーがどういったことを考えているのかを汲み取ることができず、思い悩みながら働いていたことを覚えています。
ただ、このままではいけないと思い、ある時マネージャーに相談をすることに。そうするとマネージャーからは「じゃあ、今話したことをみんなに話してみたら」という返答があったのでした。
確かにアドウェイズで働いていた時は、私は思ったことは表現は調整しながらもすぐに口にするタイプであり、必要以上に抱え込むタイプではありませんでした。こうして気持ちの整理が付いた私は、今までとは打って変わって不安や悩みやわからないことをメンバーに正直に相談。結果、みんなは「もっと早く言ってくれれば」「私もこんな悩みがあって」などとお互いオープンマインドになり、プロジェクトも円滑に進ませることができたのでした。
つまり、余計な気を遣ったりカッコをつけたりすることよりも、仕事に向き合うためには関係者同士が信頼しあえる環境と、何かを解決する、課題を見つけることの方が大切なんです。業務をすることで、一番の目的は本質に近づくこと。それに気がつけたことは、本当に良かったですし、糧になっていると感じています。
そして、アドウェイズからUNICORNという新しい仕事に関わる現在も、この時の経験はとても生きています。相談しやすい環境を作ると、仕事が進めやすくなる。わからないことはクリアにすべきであり、素直に聞いていくことが大切。幸いUNICORNの皆さんも、とても風通しがよく、何に対しても親身になって話してくれるので、とても気持ちよく働かせてもらっています。
組織をデザインして、心から安心して働ける環境を
私がUNICORNに異動をしてきたのは、2021年の10月。まだ半年少ししか働いてはいませんが、ありがたいことに徐々に馴染めてきていると感じています。
異動前、UNICORNに対するイメージは、アドウェイズグループの精鋭たちが集合していて、クレバーな人たちがたくさん入社し、また開発しているプロダクトも先進的であり……簡単にいうと“イケてる会社”なのだろうなと思っていました。ただ、実際に自分が働いてみると、良い意味でギャップがあったんです。
外からはカッコよく見えるかもしれないけど、実はビジョンの実現のため、泥くさい仕事をしていること。メンバーひとり一人がチームの一員だという意識をきちんと持っていること。そして、自分たちの一日一日の行動が、広告業界の未来につながると信じて仕事をしていること。だからこそ、結果的に価値のあるプロダクトが開発され、また外からは“イケてる会社”として思われるのかもしれません。
また、クライアントを不利益にさせない、ユーザーを不快にさせないための広告を提供するために動いていることは、多様性溢れる今の時代において、とても価値のある取り組みであると感じています。
CEOであるやましょーさんは、そういった正直さや公正さ、世の中の変化への意識もきちんと持たれているリーダーだと思います。皆さんと一緒に働いていることにありがたさを感じながら、吸収すべきところは吸収し、私もこれまで培ってきた経験を業務に生かすことができればなと考えています。
そしてゆくゆくは、私は会社で働く人がみんな心から安心して働ける環境を作っていきたいとも思っているんです。
そういう会社になるために、社外からもそう思ってもらえるように、自分でも何かしらできることがあれば挑戦をしていきたい。組織やグループ全体を少しずつデザインすることができたら嬉しい。今はそのように考えています。そして、仕事から影響を受け、そして影響を与えていく。これからも良いバランスを持って業務に向き合っていきたいと思っています。
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