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出産・育休を経て気づいた”チーム全員で取り組むこと”の大切さ-大堀奈津美

「女性だからやりにくいと思ったことは一度もないんですよね。」

そのように語るのは、2020年の7月に育休から復帰した大堀奈津美。

現在はUNICORNでクライアント様の営業兼広告運用業務を担当しています。

彼女にとってもUNICORNにとっても「はじめての経験」となった出産・育休復帰ストーリーと、これまでのキャリアを自身の言葉で紐解きます。

興味のきっかけは「ニコニコ動画」

私がUNICORNの親会社であるアドウェイズに新卒入社をしたのは、2013年の4月のこと。

インターネット業界に興味をもった最初のきっかけは、その当時流行していた「ニコニコ動画」にハマったことでした。

大学生の頃、自分でもニコニコ動画に「動画を投稿してみたいな」と思ったことがあったのですが、私には編集スキルが無かったので諦めかけていました。そんなとき、Twitterで“動画編集ができる人”を募集してみたところ、偶然同じ大学に通っている人を見つけることができたのです。

その体験を通じ、今考えると少し浅いと思われるかも知れませんが「インターネットはすごい!」と大きく感銘を受けたのでした。さまざまな可能性がここにある、そして将来、この領域で働きたい、とも感じたのです。

そこでコンテンツや広告などジャンル絞らずに、ウェブ領域にに関する事業を行っている企業への入社を目指し、就活をし始めたのでした。

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▲内定をもらい人事担当と動物たちからお祝いをしてもらったときの記念

がむしゃらになって働いた新卒時代

2013年前後は、“ガラケーからスマホへの転換期”でもあり、業界に大きな変化が起こっていた頃でした。そのため入社をした直後から、新卒とはいえども、たくさんの経験を重ねていくことになります。

私はスマートフォン向けの広告営業チームに配属され、とにかく営業を続ける毎日。新社会人として模索をし続けながら、とにかく売上を作ることに必死になって働いていました。いろんな失敗を繰り返し、がむしゃらに働いていたことを覚えています。

結果的にこのチームは2年間で、大きな売上目標額を達成。ただその時、嬉しい気持ちの反面、私は少しもどかしさを感じていたのです。簡単に言えば、売上を追うことも大事だけど、もっとユーザーに寄り添いたいという気持ちが強くなっている自分に気づいたのでした。

どこを目指すのかは、“チーム全員で考える”

“ユーザーにとって、広告主にとって、良い広告を届けたい。”その思いはそれから日を増すごとに強くなっていきました。そんな時、現UNICORNの取締役であり、当時はOct-passというプロダクトの責任者を務めていた井上さんが仲間を探していることを偶然知ります。

Oct-passは、スマホ向けコンテンツアドプラットフォームと称した広告配信のシステム。ユーザーの体験に馴染んだ情報を広告として配信し、広告自体に価値を組み込んだ、当時としては全く新しい仕組みのものでした。

私が思い描いていた“理想”をこのプロダクトなら叶えられるかもしれない……。そう強く感じ、私は井上さんの元にジョインをすることになったのでした。

▲現在ではUNICORN取締役を務める井上のストーリー

その後、Oct-passで事業を進めるうちに、私は新しいジャンルに手を広げます。ただそこでまた一つ、大きな失敗をしてしまうのでした。それはあるプロジェクトを、全て一人でやろうとしてしまったことがきっかけでした。

たくさんの仕事を並行で進めたため、多くのスキルが身につき、利益を出せた時期もありました。しかし結果的には多くの赤字を出してしまったのです。仕事効率も悪く、案件が増える毎にキャパオーバーをすることになり……。もっと早く「助けて欲しい」というSOSを出していれば、チームは絶対に助けてくれたのに。

なお、この失敗をした時、井上さんはこんなことを話してくれました。

「1を10にするタイミングは自分だけで判断できないことがある。何をすべき、どこを目指すのかは、チーム全員で考えよう」

と。要するに、組織を強くするためには事業全体で力を合わせていく必要がある。私はここで初めてそのことを身にしみて知ったのでした。

前例がなくても即断してくれるスピード感

2019年頃、私にとって人生の転機が訪れました。それは、妊娠・出産です。

子供を授かり、嬉しいことはもちろんのことだったのですが、初めての妊娠ということもあり、私は少し調子に乗っていたのです。「妊娠しながら仕事、全然できるでしょ!」と。

要するに、つわりがどういうものなのかわからないまま、私は仕事を進めていたのでした。ただ結果的に、気分が悪くなったり体調が優れない日が重なってきたりし、思うように仕事ができない日々が続くことに。調子に乗りすぎたと反省をしつつ、そのことを井上さんに相談してみました。すると、次の日からリモートワークに切り替えて働くことが決定したのです!

当時はまだリモートワークも当たり前の環境ではなく、チーム内にも前例はなかったのに即断してくれたスピード感にとても驚きました。チームのみんなも事情を理解してくれ、恵まれた環境で私は働いているなと強く感じた出来事でした。

理想の母親像を追い求めていた復帰直後の葛藤

その後、無事出産・育休を経て、2020年9月に復帰のタイミングからUNICORNにジョインすることになりました。Oct-passでお世話になっていた井上さんをはじめ、妊娠のときにフォローアップしてくれたメンバーが揃っていたので環境が変わってもどうにかやっていけるだろうという安心はありました。

しかし、大きく変わったのは自分のために使える時間が物理的に短くなったこと。そして、すべてが子供中心の生活になったことです。メンタルも体調も子供に左右される日々が続き、気づけばプライベートでも子供にイライラをぶつけてしまったり、よく泣いてしまうようになっていました。

そんなとき、先輩社員の神田さんが私の変化に気づいてくれて声をかけてくれたのです。

そこでようやく私は”自分自身の描いていた、仕事と家庭を両立している母親像とのギャップに苦しんでいる”ことに気づき、そのことを本音で会社に伝えることができました。

井上さんからも「今はプライベートを大事にしたほうがいい」という声をかけていただきました。驚くことに翌日には、私の業務を調整することが会社として決断され、チーム全体にも周知されて進め方も決まっていました。周りのメンバーも事情を理解してくれて、気にかけてくれたことを今でも本当に感謝しています。

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▲母親として子どもと遊ぶプライベートの一コマ

出産・育休を経て感じるUNICORNのカルチャー

振り返って思うのは、私自身も妊娠や育児しながらの仕事は「はじめて」ですし、チームにとっても育休復帰メンバーを受け入れるのは「はじめて」の経験だった、ということです。

そんなときに最初から「どうして出来ないんだ」ではなく、「どうすればお互い最適なパフォーマンスが出せるだろう」という考え方をベースにコミュニケーションをとってくれたことが救われたと感じます。

UNICORNで働くみんなはこのように”メンバー一人ひとりの働き方を尊重し、チームとして事業を作り上げていく”という意識が全員に根付いているように思えます。それは、他人の意見を否定せず、チームみんなで意見を出し合う、というフラットな雰囲気をCEOのやましょーさん、取締役の井上さんが作っているから。そしてそれが組織の成長スピードを保ち続けているな、とも感じます。

今では少しずつペースも掴めてきたので、もっとメンバーのみんなとコミュニケーションを取りたいなと思っています。そして、私が感じてきたUNICORNの素敵なカルチャーを新しいメンバーにもどんどん共有していきたいですね。

それでは今後とも皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。


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