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法律からゲーム、そして広告へ。UNICORNで飛躍するグローバルキャリア - Rudy Huang -

UNICORNで働く社員一人ひとりにフォーカスを当て、どんなキャリアを経て、いま何を信じて働いているのかを、それぞれの言葉で語ってもらう企画「Career Story」。

今回フォーカスをするのは、UNICORN ThailandのCEOを務めるRudy Huangです。

UNICORNでは海外拠点として2024年7月にタイ支社を立ち上げ、グローバル市場への展開を強化しています。

本記事では、Rudyのキャリアを振り返りながら、仕事への向き合い方や価値観、そしてUNICORN Thailandを軸に展開していくグローバル事業への展望を語ります。

※本記事は、英語を含むインタビュー内容を日本語訳して再編集しています。


自分の強みを活かして「弁護士」からはじまったキャリア

はじめまして。UNICORNのRudy Huangといいます。
みんなからは「ルディ」と呼ばれています。

以前から他の社員のキャリアストーリーを読んでいて、「いつになったら自分は出れるのだろう?」と思って待っていたんですが、ついに僕の出番が回ってきましたね。

僕は2016年にアドウェイズグループに入社し、グローバルビジネスの部署を経て子会社のUNICORNへ。2024年7月からはタイに支社を立ち上げてCEOを務めています。

オフィスは、主要なグローバル広告代理店のオフィスが多いバンコクのシーロム地区(Silom)にあるシェアオフィスを借りていて、現地でメンバーの採用活動を行いながら営業活動を開始できるよう準備しているところです。

これからタイで新たにスタートを切る良いタイミングなので、これを期に自分の人生とキャリアを振り返ってみたいと思いますね。

実は、僕のファーストキャリアは「弁護士」からはじまりました。

もともと祖父が慶應大学の医学部を卒業し、日本と台湾の両方で医師として働いていました。とても賢い人で、周囲からも尊敬されていました。もしかするとそれが、いつか日本で働いてみたいという興味のタネを植え付けたのかもしれません。

祖父のように僕も医者になりたいと思っていましたが、ひとつ問題がありました。それは、数学が大嫌いだったこと。医者には数学が必要不可欠ですから、それでは難しいですよね。

周りからはよく「頑固だね」って言われていました。確かに自分の意志が固いというか、コミュニケーション力があって、ディベートが得意だったんです。それで「弁護士なら数学も必要ないし、僕にぴったりじゃないか」って思いついたんです。

そうして法律の道に進むことになりました。アメリカの大学で学び、その後ロー・スクールで法律を勉強。晴れて2005年に弁護士になってからは、約7年間働きました。

皆さんが想像されるように収入はとても良かったです。25歳の時点で年収1700万円ほどあったんじゃないかな。今の法律事務所の新卒だと、もっと高いんじゃないかと思います。

でも、そのかわり毎週70〜80時間は働くのが当たり前で、新人のアソシエイト弁護士が昇進するのは、少なくとも年間2200時間の労働時間が必要でした。それに、毎日スーツを着なきゃいけない。僕はカジュアルな服装が好きで、スーツは特別な時しか着たくないんです。

それに、もう一つ気づいたことがありました。アメリカでは普通、大学卒業後に3〜4年ほど社会人経験を積んでからロー・スクールに行くんです。でも僕は大学卒業後すぐにロー・スクールに入学してしまった。周りの友達と比べて、なんだか世間知らずな気がしてきたんですよね。

さらに、私の年上の弁護士仲間の多くが裕福であるにもかかわらず、あまり幸せそうに見えなかったんです。精神的な健康をお金と引き換えにすることは、私が人生で望んでいることではないな、と。そんな理由から「もう法律の仕事は続けたくないな」って思うようになっていたのです。

意外な転機。アメリカでゲーム会社のCEOへ


そんな時、思わぬチャンスが巡ってきました。

Snail Gamesというゲーム会社のアメリカ支社がCEOを探していたんです。普通に考えたら、弁護士からゲーム会社のCEOなんて、全然違う業界ですよね。でも、不思議なことに、僕にぴったりの機会だったんです。

Snail Gamesは本社がアジアにあって、中国の顧客や本社の役員とコミュニケーションが取れる人材を探していました。

僕の履歴書を見て、「弁護士の経験があるなら頭がいいだろう」と思ってくれたみたいで。面接は普通1時間くらいで終わるものですが、僕の場合は6時間もかかりました(笑)。FTPやCPIなど専門用語の意味を聞かれたりしましたが、実は僕はゲームオタクだったんです。だから、全部パーフェクトな回答ができました。

そうして、2012年頃にいきなりCEOとして採用されたんです。驚きですよね。

でも、実は弁護士の経験がとても役立ちました。裁判では勝つか負けるかの世界なので、常に自分に厳しく、勝つためにはどうすればいいか考えるマインドが身についていました。それに、クライアントに「それはできません」と言うと、すぐに別の弁護士を探しに行ってしまうんです。だから、粘り強く対応する必要がありました。

これらの経験やメンタリティが、ゲーム会社のCEOとしてとても役立ったんです。

アドウェイズと出会い、新たな挑戦へ

Snail Gamesで働いて数年が経った2016年、また新しい転機が訪れました。日本でネット広告を展開しているアドウェイズからオファーをもらえたのです。

実は最初、広告業界にはあまり良いイメージを持っていませんでした。詐欺や怪しい広告のイメージもあって、正直躊躇しました。でも、アドウェイズで当時グローバル事業を統括されていた野田さん(現・アドウェイズ取締役)と話をして、会社が実際に何をしているのかをとてもクリアに理解できたんです。

アドウェイズの魅力は、漫画やゲームの案件の売り上げが非常に大きかったこと。そして、台湾や中国にも支社があったこと。僕のような、ゲーム会社の経験があり、法律にも詳しく、英語と中国語ができる人材は当時珍しかったようでした。

でも、一つ大きな問題がありました。当時僕はカリフォルニアに住んでいたんですが、日本語がまるで話せなかったんです。

これから日本で働くのに日本語が話せない。どうしようかと本当に悩みました。でも、アドウェイズの人たちは「全然心配ない、大丈夫だよ」と言ってくれたんです。その言葉を信じて、思い切って挑戦することにしました。

もちろん「海外人材を採用するのはリスクが高い」と心配している人も中にはいました。外国人が日本に来ると“ハネムーンピリオド”と言って、最初はすごく感動するけど、1-2年後には日本の文化に馴染めなくなって辞めてしまうケースが多いらしいんです。でも、僕はその心配を払拭してやる、と心に決めていました。

そして、2016年4月21日。アドウェイズに入社。

あれから8年経った今、まだアドウェイズグループで働いていますし、日本語でも読み書きや多少の会話ができるようになりました。皆さんの心配を杞憂に終わらせることができて、本当にうれしいです。

東南アジア市場に挑む、これからのUNICORNの展望

アドウェイズグループに入社してから8年間、いろんな経験をしてきました。

入社した当時のグローバルビジネスは、AppDriverや予約トップ10といったサービスに注力しながら、アジアを中心に展開していました。当時、台湾の子会社にいた駐在員やマネジメント人材が退職したタイミングで、事業の立て直しをするため2年半ほど現地に駐在することになりました。

その後、売り上げが回復してきたので日本に戻り、2019年の終わり頃からは東南アジアに注目し始めました。シンガポールを中心に市場調査をしていたんですが、2020年にコロナが流行って、しばらく計画が止まってしまったときは非常につらかったです。

グローバルビジネスに携われないなら、自分がいる意味はないのではないか。と考えたときも正直ありました。しかし、そんなときも野田さんやUNICORNに携わる仲間と会話をすることで辛抱強く耐えることができました。ようやく去年から再び動き出せるようになったので、これからすごいスピードで展開していこうとしています。

これから、まずはタイでUNICORNのビジネスを軌道に乗せたあと、インドネシア、ベトナムと展開していく予定です。東南アジアは今、デジタル広告がすごく成長している地域なのでその可能性を掴んで拡大させていきたいと思っています。

タイでは特に、動画広告に力を入れようと考えています。タイの人たちってあまりWebで記事を読まないんです。だから、In App VideoやYouTube広告など、動画を中心に攻めていこうと思っています。UNICORNの強みは、他の広告と比べてクリック率が高く、視聴完了率も高いのに、価格が低いことです。これは大きなアドバンテージになると信じています。

最後に、これから一緒に働く仲間たちに伝えたいことがあります。

アドウェイズには、まだまだ伸びしろがあります。今、海外の売上は全体の2割ほどですが、他の競合他社は5〜6割くらいある。つまり、私たちにはすごく成長するチャンスがあるということです。

でも、一人では何もできません。チームの力が必要です。海外展開は簡単じゃありません。でも一丸となって助け合えば、必ず成功できると信じています。だから、海外事業に興味がある人、いろんな経験をしてきた人、ぜひ一緒に働きましょう。

8年前、日本語も話せない状態で飛び込んできた僕が、今こうして東南アジア市場の開拓に挑戦できている。これからどんな困難があるか分かりません。でも、それを乗り越えるのが楽しみです。

ぜひ一緒に、アドウェイズの未来を作っていきましょう。


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